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不思議の街ルーセ

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ルーマニアとブルガリアの国境の街。

首都ソフィアより、ずっとずっと栄えていて、
ブルガリアはやっぱりヨーロッパの国なんだなって実感。

でもやっぱり
心寂しいソフィアとか、自然の他には何も無いイヴァノボが
私は好きだけど。


なのに、何故かこの街に縁があって、
イヴォノバで降り損なって来てしまったり、
別の日、ブカレスト行の電車に乗り損なって夜中までいたり、
なかなかこの街から脱出できない!

また(まだ)ルーセ!?ってことが、度々起こりました。


しかも不思議のミステリーも勃発。

ソフィアで確かにブルガリア時間に時計を合わせたのに、
ルーセに来る日までは確かに合ってたのに、
いつの間にか、時計がきっかり1時間ずれてた。

私の時計は巻いて調整するのだけど、そのネジが固くて、
簡単には巻けない。
どこでそんなことが起こったのか、思い返しても
思い当たるフシが無い。

おかげで1日2本しか無いブカレスト行の電車に乗り遅れた。
客引きのタクシー運転手が、「電車ないない」って言ってるのに、
「何言ってるんだ、この人」っと思ってた。

でも無かった…



何で時計がずれてるのか、意味が解らず、
電車ない事よりも、そのミステリーで頭がイッパイだった。

同じ頃、友達は、
それでも事実ずれてるんだから、しょうがないじゃん。
いつまで時計の事言ってるんだよ…
それより、今夜の宿、どうすんのよ… って頭がイッパイだった。

かたや、タクシーの運転手
そんな頭がイッパイの二人にひつこく話しかけ、
私に「うるさい、ちょっと黙って!」と言われていた。



さらにミステリーは続く。


結局、夜中3時15分発の国際列車に乗ることにした。
でも、ソフィアからのこの電車は2時にルーセに着く。
その間、国境を超える準備をする
窓口の人はそう言った。

確かに電光掲示板で、ソフィアからの電車、1番線、2時に到着。
となっている。
でも、ブカレスト行 3番線 3時15分ともなっている。

準備の途中で移動するのかな?と思っていた。

一応、駅員に聞いて、確認したら、
ソフィアからの1番線の電車は、ミュンスク(ロシア)行きとなってるけど、
最後の車両がブカレスト行きだから、心配せずに乗っとけ、とのこと。

確認したし、安心して、眠いし、ウトウトしてた。

気がつけば、電車内でパスポートコントロールが始まった。
でも、朝4時。
まだルーセにいる!
そんでまだ1番線!

この電車ブカレスト行くの?
もしかして、私達ロシア行き?

でも、もう降りれないよ…



ブカレストまでの2時間ほど、
しょうがない、ロシアに行くか…、と本気で腹をくくった私達でした。


ま、ちゃんとブカレストに着いたんだけどね。



それにしても、なぜ電光掲示板と全然違うのか、未だに解らない。
別の電車があったことも有り得ない。
窓口の人が、明朝、夕方の2本しか、ブカレストに行かない、
何度も言ったから。

街ぐるみで私達を騙してる気がしてしょうが無かった。
時計にしても、掲示板にしても…。


こんなに書いても、読んでくれてる人にとっては
そこまでの事か?ぐらいにしか伝わらないんだろうな~って
思うと、歯がゆい!!!!


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不思議の街ルーセ_e0176809_9331612.jpgちなみに、ルーセでは建物観察に夢中でした。
デコとボコがイッパイの変なデザインで。
逆にセンスもちょっと感じて。


不思議の街ルーセ_e0176809_935754.jpg念願のドナウ!ここで初めて見た!茶色!

不思議の街ルーセ_e0176809_9362212.jpgイヴァノボのおばちゃん家で食べた香辛料を探している。


親切な人にもたくさん出会った。
ネットカフェを自転車で探し回ってくれた女の子。
駅で電車待ってるのが怖いと言うと、夜中1時まで、
泊まってもないのにロビーに居させてくれた、ホテルの方。

女の子が、ルーセのことを、「ブルガリアのヴェニスと言われてるの☆」
って言ったのが、もう、なんともカワイイと思ってしまった。
運河もない、小さい街なんだけどね。

# by bebedepeche | 2010-08-24 08:55 | ブルガリア・ルーマニア

イヴァノボ

イヴァノボ_e0176809_0115989.jpg


びっくりする程何も無い街(村?)です。

ここに来たのは、世界遺産の岩窟教会を見るため。
ガイドブックが無いので、中学生が使うような世界地図の世界遺産のマークが頼りなの☆

駅の前にある、赤い家が街唯一の宿。
一階に小さな食料品店が入ってます。

ここの宿のおばちゃんがとても素敵でかわいい。

一度夕食を断ったのだけど、あまりに良い匂いがするので、
「やっぱり夕食もお願いしたいんだけど…」って後から頼んだ。
おばちゃん、目をキラキラ輝かせて「Da?(Yes) Da?」

「やっぱりもう一泊したいんだけど。」「Da? Da?」

おばちゃん、かなりお料理上手で、ブルガリアのスペシャリテを作ってくれた。
何と言っても、一階の食料品店に、食べたい食材を一緒に買いに行くシステムにうけました。

イヴァノボ_e0176809_23425112.jpg下の店にソーセージを買いに行く。

イヴァノボ_e0176809_2358299.jpgそのソーセージと野菜のグリル。おいしい!

イヴァノボ_e0176809_23592236.jpgブルガリア定番のチーズのパイ。おいしい!

イヴァノボ_e0176809_0115100.jpg鳥の肝のスープ。おいしい!

イヴァノボ_e0176809_022524.jpgこれも定番の卵とチーズを載せて焼いたパン。スパイスと。おいしい!


途中からお母さんのようになって、
私が大量に虫に刺され、腫れているので、病院の薬局に連れて行ってくれ、
街を発つ時に、次の街の途中にある別の岩窟教会に、車で送るよう友人を手配し、
(彼はかなり迷惑そうだったけど…)
最後に宿代の支払いなんか、すっかり忘れていて
「急げ!急げ!」と私達を車に押し込んで「バイバ~イ」とか言ってるし、
とても楽しい滞在だった。


目的の岩窟教会も、とても素敵だった。

歩いて片道4キロぐらいの谷の中にあるのだけど、
畑の中を歩いていくのは楽しい。

ブルガリアの風景は変わっていて、川だけが大地を削って流れているので、
遠くからは岩窟のある崖なんて、全然見えない。
近づくと険しい崖が見えてくるのだけど、
その崖の上に畑っていう順番が、サカサマでイカサマのようです。

イヴァノボ_e0176809_0253086.jpg崖が見えてきた。


なんて感動してると、蚊の道に突入。
川沿いは湿気がすごく、蚊の攻撃が止まない。
めっちゃ暑いのにパーカーをすっぽり被り、サウナスーツ状態。
1キロぐらい無言で超早く歩く。
そんで岩窟教会が見えても、感動そっちのけで崖を登る登る。

神聖な教会に着いても、しばらくゼイゼイ言ってて、
あまりの様子に見張りの人も絶句。

上からの景色がすごい!
セカチュウみたいな場所があり、愛を叫びたくなる?
綺麗すぎて2時間ぐらいここに居ました。

イヴァノボ_e0176809_054864.jpg岩窟教会から

イヴァノボ_e0176809_042214.jpgセカチュウな場所。



帰りはあの「蚊の道」を引き返し、
イヴォノボに着いた頃にはヘトヘトだった。

私達は街では有名人なのですが、
普段はシャイな街の人が、
「あのジャポネがヘトヘトで帰ってきたよ…」
「どこ行ってたの?」って声をかけられる有様。

旅先では街に出て、なるべく地元の人と話すのが楽しみなのですが、
ヘトヘトすぎてオバチャン家に即行。
爆睡でした。

街の人、写真とりたかった~!

イヴァノボ_e0176809_065790.jpg夜のイボノヴァ駅。部屋から電車が見える。ガタンゴトンとやってきて、銀河鉄道の夜みたい。

# by bebedepeche | 2010-08-22 23:28 | ブルガリア・ルーマニア

リラ修道院

リラ修道院_e0176809_7425570.jpg


ブルガリアの首都ソフィアから、車で1時間ぐらいの山中にあります。

教会と周りの僧房全て併せて、世界遺産に登録されています。

宗教的にとても権威のある修道院らしく、ブルガリア人に愛される一方で、
他宗教からは破壊されたこともあり、常に存在感たっぷり、と言った感じ。

いろんな方の寄付により、今の姿に手入れされたらしく、
なんて幸せな修道院だろう、と思います。



教会のと鐘楼、僧房が、ずれた方向を向いて建てられていて、
その間に出来た空間が、なんだか不思議な空間となっています。

ぐるりと囲んだ僧房の扉から、
人が出たり入ったりしている様子が面白い。
なんと魅力的な扉。

リラ修道院_e0176809_7551770.jpg魅力的な穴…を背に、立ちはだかる犬。っていうか、犬多すぎ。


ここに来るまでの風景もすばらしく、
広い広い平原にため息モノでした。

左右の車窓が捻れてて全然違う場所があったり、
大昔に大きな川が流れたのだろうな、と思わせてくれる場所があったり。
あまりの綺麗さに、工場もお城に見えた程でした。

車窓の風景が忘れられなくて、
ゲストハウスに戻って、練り消しなどで捻って再現してみた。
でも、どうしても違うの…。


リラ修道院_e0176809_744862.jpgスケッチをしている私。いきなり、おばちゃんに「良いわね~」と肩をたたかれ、ものすごく驚いた。スリかと思って…。

リラ修道院_e0176809_744582.jpg車窓。とてもカメラには収めきれない。綺麗だったの!

リラ修道院_e0176809_7471774.jpg途中、プチハイキングもした。水のみ場にもイコンが。

# by bebedepeche | 2010-08-21 07:22 | ブルガリア・ルーマニア

「ドナウの旅人」を手に

友達と2人、ブルガリア・ルーマニアへ12日間の旅行でした。

ガイドブックも無く、ドナウ川に沿って黒海まで下る旅行です。


私達を2国へ導いたのは、宮本輝著「ドナウの旅人」。
輝氏が実際訪れた街や、体験したエピソードが、作中、そのまま出てきます。

幾つもの国を経て黒海へ注ぐドナウ川は、感情揺れ動く登場人物達とは対照的に、
一本筋の通った揺ぎ無い存在で、彼らの感情を黒海まで押し流して行く。

気になって調べたけど、ドナウ川ほど多くの国を経ている川は見つからず、
ドイツ、オーストリア、ハンガリー、ユーゴスラヴィア、ブルガリア、ルーマニア
ゲルマン系、スラブ系、ラテン系、加えてロシア支配下、アラブ系との紛争。
複雑です。
ちなみに、ハンガリー人の祖先は、私達と同じモンゴロイドだそうです。


まさに「ロマン」・・・



私もいつか絶対に、黒海から昇る朝日を見に行こう!
小説の中に出てくる街を、輝氏の足跡をたどっていこう!

小説を読んだときから、沸々と思ってました。




そして、それが実現(半ば)しました☆

と言っても、全行程たどってたら1ヶ月以上かかるので、
ブルガリア・ルーマニアだけにしました☆
途中、関係ないとこも寄りながら☆


輝氏が訪れてから10年以上、街はすっかり変わってしまったようです。
小説の中のイメージとは全然違いました。


それでもフランスと比べると、ずっとずっと素朴で、
悪く言えば、変にグローバル化から遅れていて、
(今まで行った国の中で、純粋にアジア人という理由だけで馬鹿にされた)
なのに、また行きたい・・・と思わせてくれる国だった。


「ドナウの旅人」を手に_e0176809_8274419.jpg

ドナウデルタ最果の街スリナからの朝日
ちなみに、海岸線は軍の基地となっていて、近づけなかった。ショボン。

# by bebedepeche | 2010-08-19 08:11 | ブルガリア・ルーマニア

ラマダン

11日からラマダンが始まった。

フランスは移民の国なんだな~って改めて思う話題です。


私はあまりよく知らなかったけど、
夜9時~朝5時の間は食べていいらしい。
日中は何にも食べないらしい。

体にどう作用するのか解らないけど、すっきりするのかな?

ルーマニアに旅行した時、宗教上の理由で火・水は野菜しか食べず、
金曜は魚を食べるって言ってたけど、
確かに野菜の日に、豆やらニンニクをいっぱい食べるのは、すっきりした。



私のアパートにはアラブ人が数人いるんだけど、
ラマダンの前日から騒がしかった。

みんな部屋の掃除を始めたり、何やら騒いでたり。
引越でもするのかな?と思っていたら、
「今日から食べられないの・・」

あの、小さいマヤが我慢できるのかな・・・


食べられないことが影響するのか、
ラマダンが始まってから、何かと騒がしいです。

朝5時前に、皆、起こしあって、今のうちに食べときよ!

とか、

食材見せ合ったり、空腹を紛らすためか、部屋を片付けまくる。

隣の夫婦はセックスを始める。



食欲を我慢するのは、とても大変なようです。

# by bebedepeche | 2010-08-17 00:35 | フランス