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「ドナウの旅人」を手に

友達と2人、ブルガリア・ルーマニアへ12日間の旅行でした。

ガイドブックも無く、ドナウ川に沿って黒海まで下る旅行です。


私達を2国へ導いたのは、宮本輝著「ドナウの旅人」。
輝氏が実際訪れた街や、体験したエピソードが、作中、そのまま出てきます。

幾つもの国を経て黒海へ注ぐドナウ川は、感情揺れ動く登場人物達とは対照的に、
一本筋の通った揺ぎ無い存在で、彼らの感情を黒海まで押し流して行く。

気になって調べたけど、ドナウ川ほど多くの国を経ている川は見つからず、
ドイツ、オーストリア、ハンガリー、ユーゴスラヴィア、ブルガリア、ルーマニア
ゲルマン系、スラブ系、ラテン系、加えてロシア支配下、アラブ系との紛争。
複雑です。
ちなみに、ハンガリー人の祖先は、私達と同じモンゴロイドだそうです。


まさに「ロマン」・・・



私もいつか絶対に、黒海から昇る朝日を見に行こう!
小説の中に出てくる街を、輝氏の足跡をたどっていこう!

小説を読んだときから、沸々と思ってました。




そして、それが実現(半ば)しました☆

と言っても、全行程たどってたら1ヶ月以上かかるので、
ブルガリア・ルーマニアだけにしました☆
途中、関係ないとこも寄りながら☆


輝氏が訪れてから10年以上、街はすっかり変わってしまったようです。
小説の中のイメージとは全然違いました。


それでもフランスと比べると、ずっとずっと素朴で、
悪く言えば、変にグローバル化から遅れていて、
(今まで行った国の中で、純粋にアジア人という理由だけで馬鹿にされた)
なのに、また行きたい・・・と思わせてくれる国だった。


「ドナウの旅人」を手に_e0176809_8274419.jpg

ドナウデルタ最果の街スリナからの朝日
ちなみに、海岸線は軍の基地となっていて、近づけなかった。ショボン。

by bebedepeche | 2010-08-19 08:11 | ブルガリア・ルーマニア